マイクロアーク溶接機とは?

従来のTIG溶接機では不可能であった極短時間・微電流制御を可能にした、いわば「超精密TIGスポット溶接機(マイクロショットアーク)」です。
トーチ先端とワーク(被溶接物)間で約0.5~1.0mmのギャップ(隙間)を設け、その間にパルス化したアーク電流を放電させます。
特にコイル端末の半田レス接合カテーテル、各種医療器、管球などの先端の球状加工、パイプ封止加工等に最適です。

マイクロショットアークの構成

マイクロショットアークの構成を大きく分類すると電源制御部・トーチ・アースケーブルより構成されます。
電源部はトリガー電圧を発生させて電路を開き、設定された溶接電流をパルス化して通電します。フィードバック制御によりNG信号の出力も行います。
トーチ先端部には通常レアメタル電極を用います。また、トーチ先端からはアルゴン(Ar)ガスが噴出され、ワークや電極の酸化防止・冷却を行います。
アースケーブルはワーク側に接続します。使用する電流値・時間・形状等によりアース接触構造は変わります。

マイクロショットアークによる加工利点

レーザー並みの微小スポット径で溶接が可能です!
非接触加工なので、ワークに機械的加圧力が加えられず変形や損傷が抑えられます。
電極のメンテナンスが容易です。
高融点材料や異種金属、銅などの導電性の良い材質の溶接が可能です。
コイル端末の溶接では、線の細りが発生しません!
熟練を要さず、位置決めも比較的ラフに行えるため、自動化が容易です。

インナーノズル

アーク特有の現象として「アークの這い上がり現象」があります。これは、当初は電極先端から放電していたアークが酸化物を求めて電極を這い上がる現象であり、電極側面から放電を始めます。弊害として失火(アークが放電しない)、放電位置のバラツキによって狙った位置以外に放電する、アーク密度の変化やノイズの発生などが挙げられます。
これらを防止するために、当社ではトーチ先端に「インナーノズル」(特許出願中)を使用しています。
これにより、インナーノズルにより「アークの這い上がり現象」は著しく減少します。

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